釣りは、人の本能に組み込まれたゲームです。
誰がやっても同じく釣れるのなら、誰も釣りをやらないでしょう.。
難しいから面白いのです.
あの手この手の策略です。
工夫があるから深いのです。
深さを極めるから、限りなく楽しみは続くのです。
へらうき制作を職業として、30年余を越えました。
自覚なく重ねた歳の数の多さに、戸惑いを感じるこの頃です。
埼玉県川口市に生まれ、父が釣りの和竿製造を生業としていた関係で、生まれたときから魚と釣りとは縁があり、幼い頃から近くの川や沼で暗くなるまで雑魚釣りをした記憶が、鮮明にあります。 中学生のころでしょうか、関東でへらぶな釣りが一大ブームになり、私も佐原向地や、当時あちこちに出来た釣り堀に良く出掛けたものでした。 その後、山上湖や大きな管理池など釣りのフィールドがますます広がり、へらぶな釣りが隆盛を極めたものでした。
へらうき造りを始めたのはその頃で、学生時代に趣味で始めたのがきっかけでした。まさか当時は、今日まで職業として続けられるとは思ってもいませんでしたが、少しずつ手仕事としての造る喜びを感じつつ、釣りを創作する一躍を担う楽しみも解ってきたようにも思います。へらうき造りを仕事として永く関わって来られた事に感謝し、これからも職人の端くれとして努力して行くつもりです。
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